大好きなPIZZICATO FIVEを聴いて
「幻想初七日」
今日の朝 なに食べたの?
バナナは好き
でも食べない
のどがかゆくなるから
それなら野菜ジュースを飲んでね
朝はビタミンの吸収がとてもよいから
私は知ってる
あの人の好物
トルティーヤにサルサソース
ガッカモーレを添えて
ただし野菜は小さめに
私は知ってる
あの人が昨日見た夢
パンダが急に襲ってきて
足から食べられる!と思ったら
本当に猫が足をかじかじしていたこと
私は知ってる
あの人が使う言葉
必ずどこかをひっくりかえす
たとえばシューアイスは、アイシュー
あらま こっちのほうがいいよね
それでも知らないことはたくさんあって
たとえば、さっきからちらちら見ている店員さんは
好みなのかとか
カエルが崩れたような置物について
どう思うかとか
こっちの紫とあっちの紫はどちらがすきか とか
まちがってるとか、いけないことって
どうやって決めるのかとか
そんな人がいたときに
どんな行動が美しいか、とか
本当にかっこいい人って
どんな人?とか
わからないことはいっぱいいっぱいあって
そのまま聞くことはできなかったし
答えたことが本当でもないから
結局すべては漂って
思い出したり、思い出さなかったり
でも、手をつないでいる限り
らんらん歌いだしたい気分だ
嬉しさと悲しさに
手をつないで
らんらん歌いだしたい気分だ
たとえば北でも西でもなく
南でも東でもなく
南向き、東もちょっぴり
あのあたり
できれば
なるべく
曖昧模糊としたところに向かえ
今日嬉しかったこと
ほめられたこと
マントヒヒに似た上司に
いやみを言われたこと
そしていつも口ぐせは
「それはつまり…」
事実を楽しみ、曖昧なまま進め
それでいいよ
それでいいよ
手をつないでいるかぎり
事実を楽しみ、曖昧なまま進め

